こんばんは。
お越しくださいましてありがとうございます。










新型コロナ、

終息に向けて光が見えてまいりましたね。

皆様、お身体に気をつけてください。

ご自身も他人も、どうか守ってください。






家の片付けをしている。

父の物

実家から約2年前にダンボールに入れて持ってきた物だ。

父のゴルフ道具、

演奏会のプログラム、

父が愛読していた本、、、

大切にしていた事が伝わる。

父は母と価値観がそっくりだった。

父の方が社会の荒波に揉まれた為か、

シビアだったが、、、


他人を敬え、

自分が世の中で最もバカだと思え、

誇示するな、みっとないぞ、

人が言ってくれる言葉の裏をよめ、等々。


一見、人を大切にする教えばかりだが

その中で

人は自分が一番可愛い生き物だと、

人をやたらに信用するなと、

厳しい事も言っていた。



父が愛用していたポーチがあった。

私は父に“開けるよ”と断りを入れた。

開けた、

紙が入っていた。

何か書いてある。


『人は強くなければ生きていけない、

しかし、優しくなければ生きる価値がない。』


と、父の文字で書いてあった。



我が父ながら、素晴らしい言葉だと思った。

生きる為には強さは必要不可欠だ、

しかし、人への思い遣りを忘れるな、

優しくない人間は人としてどうか、、疑問が付くと。


だから、父は人に優しかったのだ。

父は家族以外の人に語気を荒げたことはなかった。

穏やかでとても優しかった。


.....父の優しさがどんどん思い出される。

母と三人で行った海外旅行、

観光バスに乗った。

三人とも海外ということで

疲れていた。

やっとバスに乗り、

座れてやれやれと思っていたら、

父が直ぐに席を立ち

同じツアー団体の女性に

『どうぞ』と席を譲った。

父はバスの吊革につかまり

立っていた。

父と母、私、三人の中で最も疲れていた筈だ。

あの時の父の背中、横顔を鮮明に覚えている。


この人の娘で良かったと心から思った。




今は世間も人も何かとギクシャクしているが、

人への優しさは忘れてはいけない、

あえて“この時期”に、

この父の座右の銘を見付けた事は、

父からの大切なメッセージだと有り難く思う。







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