こんばんは。
お越しくださいましてありがとうございます。








私は母がこの世の人だった時に

お弁当を作って貰いそれを持って職場に行っていた。

母は料理は得意ではなかったが

持たせてくれるお弁当は彩りもよく美味しかった。


母のお弁当が懐かしくなる。

人の死はその肉体や魂だけでなく

その人が作りだすものも再生できないと

思うと更に悲しくなる。


職場に新しい人が異動できた。

休憩室で

その人のお弁当を見て、

『わぁーお母さん手作りのお弁当ですか!』と

誰かが言った。

『わぁー凄い!』

皆が代わるがわる言っている。

その人は

『私のだけでなく息子のも作ってくれるの。』

と言った。


この人は親も子供もいて

お弁当まで作ってくれる、、、

私は、親はしに子供もいない。

お弁当はない。


同じ人間なのに、

こんなに幸せな人と私みたいな人間と

同じ世の中を歩いているなんて

何だか、

おかしい。

不平等だ。


そう考えると無性に悲しくなった。

その場にいれなくなった。


私は黙って休憩室を出た。








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